【クラシックコンサートの服装目安表】
<秋冬版>
~10年超の経験者が選ぶ「美しい」1着~
当記事は、秋冬シーズンにおけるコンサートホールでの装いにお悩みの方に向けた構成となっております。
春夏シーズンの装いにお悩みの方は、ぜひ
【春夏版】クラシックコンサートの服装目安表をご覧ください。
初めてのクラシックコンサート、何を着ていけばいいのか悩みますよね。
実は、クラシックコンサート会場自体に厳しいドレスコードはありません。もしあるとしたら、年に数回あるかないかの「正装」をドレスコードにしているコンサートぐらいです。正装のコンサート以外は、入り口で服装すらチェックされていません。
意外でしたか?これは、毎月のように海外の著名オーケストラが来日して演奏するサントリーホールや東京オペラシティコンサートホールであっても、〇〇市民会館のような地方のコンサートホールでも変わりません。
「気軽に音楽を楽しんでほしい」
これがクラシック音楽関係者の本音だと思います。どうでしょう?意外と身近に感じられませんか?
でも、せっかくの素敵な空間ですから、場の雰囲気に馴染みつつ、少し特別な気分を味わいたいものですよね。
私は音楽家を志していたこともあり、これまで10年以上にわたって、数多くのコンサートに関わり、さまざまなお客様の服装を見てきました。その経験から、周囲から浮くこともなく、かといって頑張りすぎない「ちょうどいい」服装の目安をまとめました。ぜひ、あなたの「美しい1着」を見つける参考にしてください。
コンサートの「気軽さレベル」と服装の目安 ※個人の見解です
| Lv | 公演のイメージ | 服装の目安 |
|---|---|---|
| 0 | ・初めての人向けコンサート ・子連れ向けのコンサート |
普段着でOKです。 ぜひ、お子さまにドレスアップさせてあげてください。きっとかけがえのない体験になるでしょう。 |
| 1 | ・日本のオーケストラの定期演奏会等 ・器楽(ピアノ等)や声楽のリサイタル ・年末の「第九」コンサート ・お呼ばれした発表会 |
仕事終わりの方も多いのでオフィスカジュアルやきれいめカジュアルでOK。ジーンズの人も意外と多いです。 ただし、海外歌手のリサイタルは気軽さレベル2の場合もあるため注意が必要です。 知人の発表会はきれいめコーデで行きましょう。 |
| 2 | ・海外オーケストラ(S席2万円前後) ・新国立劇場のオペラ等 |
高めのレストランに行くぐらいの格好で。 きれいめのワンピースにカーディガン等の羽織物 ぜひ、おしゃれを楽しみましょう。 |
| 3 | ・海外オーケストラ(S席4万円超) ・海外オペラ(特に初日と千秋楽の夜) ・終演後にパーティーがある公演 |
“ちょっといい”ワンピースにストール等の羽織物 オケージョンドレスでも浮きません。 |
| 4 | ・ドレスコードが「正装」の公演 | イブニングドレスや、オケージョンドレスなど。 ちなみに、男性はタキシードなどです。 |
実は、今回ご紹介した「気軽さレベル1」の公演がクラシックコンサート全体の約8割以上を占めています。つまり、ほとんどの演奏会はオフィスカジュアルやジーンズといった「いつもの格好」で全く問題ありません。
メディアで人気の清塚信也さんのコンサートや、YouTubeで人気の角野隼斗(かてぃん)さんのリサイタル(ピアノコンサート)であっても、国内オーケストラの公演であっても同様です。
ただし、知人や友人に招待された発表会は、その方の”晴れ舞台”です。土日祝に開催されることが多いですが、休日をリラックスして過ごすジーンズファッションではなく、お祝いの気持ちを込めて「きれいめコーデ」で行くのがおすすめです。
12月に多い「第九」コンサートも特別なドレスアップは必要ありません。きれいめカジュアル、オフィスカジュアルでも十分に周りと調和するコーデとなります。
また、「クリスマスコンサート」などと銘打っているものも、そのほとんどが気軽に楽しめるコンサートです。さすがにサンタのコスプレやトナカイの着ぐるみで来場する人は見たことはありませんが、クリスマス気分を楽しめるような”かわいめなデート服”や、”きれいめコーデ”を楽しんでみるのもいいかもしれません。
どんなコンサートにおいても一番大事なのは、
「自分が楽に音楽を楽しめること」
コンサートが始まったら、前後半でそれぞれ約40分~60分ずつ、音楽に身を委ねることになります。リラックスして聴けなかったらもったいないですよね。
【女性の正解の服とは?】
すごく雑に言ってしまえば、 きれいめのワンピース とストールやカーディガンの羽織物を組み合わせるだけで十分に華やかな雰囲気がありますし、困ったときの正解です。ただし、あまりに短い丈は浮いてしまうのでやめておくのが無難です。
もし、明日コンサートがあって「どうしよう」って悩んでいるなら、ワンピースを着ていってください。どうですか?気楽になったでしょう?
そうは言いつつも、やっぱり心配・・・という方に向けて、こんな程度で大丈夫だよという目安の画像を以下にまとめてみました。
詳細を確認したい「気軽さレベル」を選んでください
クラシックコンサートは全国各地で日常的に開催されており、そのほとんどが皆さんが想像するよりもずっとカジュアルに楽しめるものです。
例えば「〇〇交響楽団定期演奏会」「〇〇フィルハーモニー名曲コンサート」といったようなオーケストラ公演から、「△△ピアノリサイタル」「◇◇弦楽四重奏団演奏会」といったような室内楽まで、実に多様です。初めての方は「背伸びしておしゃれをしなきゃ」と頑張ってしまいがちですが、実際は仕事帰りにビジネススーツやオフィスカジュアルのまま駆けつける方も大勢いらっしゃいます。
画像は、そんなカジュアルな演奏会において、頑張り過ぎて浮くこともなく、かつ、華やかにファッションも楽しめる「きれいめカジュアル」の一例です。例えば、きれいな印象を与えつつ、女性らしさが際立つリブニットはいかがでしょうか。さまざまなカラーバリエーションがあるアイテムです。ぜひ、リラックスして音楽そのものをお楽しみください。
ここから先の全てのコーデに通じることですが、コンサートホールはとても空調の調整が難しい場所なので、ご自身で調節するのが安全です。基本的には、移動時はコートなどで防寒を、館内は少し薄手 になるようにして、手持ちアイテムで調整することを私はおすすめいたします。コートはクロークで預けるのがスマートです。
日本は、世界的に見ても海外オーケストラの招聘が非常に盛んな国です。特に10月ぐらいからの秋のシーズンともなれば、東京のサントリーホールでは月の半分以上、海外のオーケストラの公演を楽しめるといっても過言ではありません。
もちろん、音楽そのものに優劣はありません。しかし、会場のお客様の雰囲気をお伝えすると、招聘されるオーケストラによって、お客様の服装の「気合の入れ方」には少し差があるように感じます。ウィーン・フィルやベルリン・フィルといったいわゆる“超一流”と、知る人ぞ知る海外の地方の名門オーケストラ。どちらも素晴らしいですが、会場が醸し出す空気感はやはり異なります。
すごく大ざっぱな分け方で心苦しいのですが、皆さんが迷わないよう、この記事では「S席の値段」という分かりやすい基準で服装を分類いたしました。
「気軽さレベル2」と表現した、つまり、海外の地方の名門オーケストラなどを楽しむ際の服装ですが、私はよく「ちょっと高めのレストランに行くくらいの格好」と表現しています。おしゃれを楽しみつつ、どこか落ち着いた雰囲気が漂う服装がマッチする空間です。素敵なネックレスやアクセサリーを身につけて非日常を楽しみつつも、背伸びをし過ぎない。そんなスタンスが一番いいと思います。ぜひ、上質なワンピースにカーディガンやジャケットなどを合わせて、心ゆくまで素晴らしい音楽を楽しんでいただければと思います。
また、日本を代表するオペラハウスである新国立劇場では、毎年、質の高いラインナップでオペラ公演を行っていますが、特に平日のお昼公演(マチネ)などは年齢層も割と高く、すごく華やかな雰囲気というよりは、オペラを気軽に楽しんでいる方が多い気がします。上の画像のようなワンピースのきれいめコーデで十分に周りとなじむと思います。5分から7分袖ですが、これくらいの薄手にして手持ちアイテムで調整するのが良いかと思います。
毎年、素晴らしいオーケストラやオペラ劇場が来日して公演を行いますが、中には三ツ星フレンチのフルコースよりも高価な演奏会も存在します。もちろん、その価格に見合った特別な音楽体験があるからこそ、皆さま、思い思いにおしゃれをして会場へ足を運びます。中には美しいお着物姿の方もいらっしゃり、音楽だけでなく、その場の華やかな雰囲気まで楽しめるのがこの価格帯の海外オーケストラのコンサートや海外オペラの醍醐味です。
このような公演での服装選びに迷ったら、きれいめのワンピースに画像のようなストールやボレロを合わせるスタイルが間違いありません。ストールはラメが入っていたり、光沢があるものを選んでください。ストールの良いところは、ひざ掛けとしても使えることです。これは温度調節の難しいコンサートホール内では、かなり有用なアイテムとなります。
また、めったに着る機会のないオケージョン用のドレスがもしお手元にあれば、ぜひ思い切って袖を通してみてください。特に定番のネイビーカラーなら、落ち着きと上品さが漂い、会場の雰囲気にも自然と馴染みます。
一点だけ、服装選びで大切なポイントをお伝えします。コンサートホールの座席は意外と間隔が狭いため、袖のフリルが大きすぎるものや、飾りが過剰なデザインは隣の方に触れてしまう恐れがあります。画像のようなボレロなら、ストンと下に落ちているので心配がありません。また、動くたびに「シャカシャカ」「カサカサ」と音が鳴る素材は、演奏の妨げになり、ご自身も、動かないように、鳴らないようにと神経を使い過ぎて疲れてしまうかもしれません。
周りへの最低限の配慮を大切にしながら、ぜひ自分らしい装いで、最高の非日常を楽しんできてくださいね。ホールでのより詳細なマナーについては、また別の機会に詳しくご紹介したいと思います。
東京のサントリーホールでは5年に1度、〇〇周年記念ガラ・コンサートという形で「正装」がドレスコードのコンサートが開催されています。セミフォーマル、インフォーマル相当の格好でお越しくださいと必ず書いているコンサートです。
この日ばかりは、音楽を聴くことももちろんですが、「おしゃれを楽しむ」、「非日常を楽しむ」、それらが目的の日でもあります。スーツスタイルの女性の方もいらっしゃいますが、ぜひドレスの着用をおすすめいたします。きっとご自身の気持ちもより華やかになり、楽しい時間が過ごせると思います。
サントリーホールの「正装」コンサート以外にドレスコードの可能性があるケースを考えてみましたが、ほとんど思い浮かびませんでした。ただ、私の知らない日本のどこかでひっそり開催されているのかもしれません。こういう場合、コンサートホールの公演スケジュールに「関係者のみ」と書かれている場合が多いです。いずれにせよ、ドレスコードがある公演は、ほとんどないと言い切れます。
例としてお示しした4着のドレスはどれもインフォーマルに相当します。そのため「正装」コンサートでも場に馴染むでしょう。ベージュやブラックのドレスは落ち着いた色味ながら華やかさもあり、良い選択肢だと思います。ワインカラーも夜のコンサートにぴったりの色です。
特にベージュのドレスは「気楽さレベル3」とした”超一流”海外オーケストラの公演や、海外のオペラ公演を鑑賞する際のドレスとしてもおすすめいたします。夜公演でぜひ着用して欲しいスタイルの1着です。
特に秋冬の季節は、結婚式などと同様に室内でのストールやボレロ、そして移動時のコートが欠かせません。コートは事前にクロークへ預け、華やかな場を心ゆくまでお楽しみください。
ちなみに、冬場のクロークは特に混雑します。もしコートにブローチなどを付けている場合は、預ける前にあらかじめ外して、バッグへしまっておくのがおすすめです。決して、厳密なマナーというわけではありませんが、引っ掛かりや脱落などの万が一を防ぐことができますし、受け渡しの際のお互いの手間も省けてよいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。最後に改めてお伝えしたいのは、「あなたのリラックスこそが、最高の音楽体験を作る」ということです。秋冬のポイントを振り返ってみましょう。
- ドレスコードを気にしすぎない:コンサートの8割以上は、いつものカジュアルな服装で問題ありません。ただ、個性的で主張の強い服装よりも、シンプルな きれいめスタイル の方が周りの雰囲気と調和する場所です。その上で、ぜひ秋冬ならではのおしゃれを楽しんでくださいね。
- 迷ったら「きれいめワンピース」:これさえ着て行けば、どんな会場でも浮くことはありません。お気に入りのネックレスなどを身に付けておしゃれをしてください。ただし、丈の短いものは避けるのが無難です。
- 「コートはクロークへ+館内は手持ちアイテムで調整」:たくさんの人が来場するコンサートホールは温度調整が難しい場所です。ホール内では比較的薄手の服装にしておき、さっと羽織れるストールやボレロで調整するのがスマートです。コートはクロークに預けましょう。
- 周囲への配慮を忘れずに:隣の席にはみ出てしまうような過度な装飾や、カサカサと音が鳴る素材は避け、自分も周囲も心地よい空間を作りましょう。
クラシックコンサートは、決して敷居の高いものではありません。
ぜひ、あなたらしい「お気に入りの1着」を見つけて、日常を離れた特別な時間を心ゆくまで楽しんできてくださいね。
【コンサートに行く前の準備、まだありますか?】
服装の準備は整いましたか?でも、「春夏のコンサートの服装はどうしよう」「男性の服装はどうすればいいの?」「拍手のタイミングやマナーが心配…」と、他にも気になることがあったり、または、ジーンズやスニーカーなど、「アイテム別で知りたい」ということもあるかもしれません。
そんな方のために、「春夏版のクラシックコンサート服装目安表」「コンサートを楽しむための基本マナーQ&A」「クラシックコンサートの服装 | アイテム別解説」「クラシックコンサートのきれいめスニーカー | 失敗しない10選」を別の記事にまとめました。これらを知っておけば、どんな演奏会でも堂々と楽しむことができます。ぜひ、準備の仕上げにこちらもチェックしてくださいね。












